1.湿疹、皮膚炎(湿疹と皮膚炎は同じ意味で使うことが多い。)
- 接触性皮膚炎(かぶれ)
草や花など植物によるもの。外用剤や化粧品によるもの。他にも身近なものでかぶれていて本人が気付かないことが多い。
金属アレルギーのパッチテストも行っています。
- 虫刺症(むしさされ)
- 痒疹
- アトピー性皮膚炎
最近ステロイド剤でない効果のある外用剤があります。
安易なステロイド外用による副作用に注意しましょう。
- 脂漏性皮膚炎(皮膚の脂と常在する真菌による皮膚への刺激)
漫然とステロイド剤を使用するのではなく抗真菌剤を使用してみましょう。
- その他いろいろな湿疹
2.蕁麻疹
3.皮膚そう痒症
4.物理的、化学的障害
5.熱傷(やけど)
6.化学的熱傷(薬品等によるやけど)
7.凍瘡(しもやけ)、凍傷
8.日光皮膚炎(ひやけ)
9.日光疹(紫外線によるいろいろな皮膚の変化)
10.中毒疹(細菌、ウィルス、薬、薬品などによる皮膚の変化)
11.水疱症等(皮膚にいろいろな形の水疱が生じる)
12.角化症、炎症性角化症
手や足、その他の皮膚が硬くなるもの(足の場合水虫と間違われやすい)
13.鶏眼(うおのめ)たこ
いぼはウィルスによるもので治療が異なる。
14.色素異常症
多くの患者さんが、シミといって受診されるものは、紫外線の影響と年齢の変化によるもので、老人性疣贄と呼ばれています。腫瘍性の変化でビタミンCや通常のホワイトニングでは治りません。
15.腫瘍性疾患
皮膚、爪下、爪、場合によっては筋肉内も皮膚科で手術を含めて治療します。
(頭の先から足まで、陰部も含む)
手術以外の方法もありますから納得のいく説明を受けましょう。
手術は原則として予約で行っています。手術後は傷にもよりますが1週間から2週間位で抜糸になります。
16.感染症(細菌)
- 膿力疹(とびひ、細菌性とくに黄色ブドウ球菌や溶連菌)
MRSA(メチシリン耐性ブドウ球菌)によるとびひでは通常の処方の抗生物質では効果がないので注意。とびひと診断されて、抗生物質を飲んでいるのに治らない時。
- 溶連菌感染症(発熱後、皮膚症状や舌の症状が出る)
17.麻疹、風疹、水痘、手足口病(ウィルス性疾患)
18.白癬、カンジタ症(水虫、たむし、いんきん、しらくも等)
診断は必ず顕微鏡で真菌等(かび)を確認する。外見で診断する医者は信用しないこと。爪の水虫も内服で治癒します。おむつかぶれとカンジタ症も顕微鏡で確認して区別します。皮膚科の専門医でも診断能力のない医者もいますので3ヶ月位内服しても爪に変化が見られない場合は、一度他の皮膚科に見てもらったほうがいいかもしれません。
19.にきび
難治なニキビには、ケミカルピーリングも行っています。(実費)